お笑いコンビ「囲碁将棋」の文田大介氏が、3日に放送されたテレビ東京系『あちこちオードリー』に出演し、自身の自宅が誤って解体されたという衝撃的な経験と、それに続く補償を巡るトラブルの全貌を明かしました。当初は「大人として許そう」と考えていた文田氏が、関係者の不誠実な対応に激しく憤慨し、最終的に強硬な姿勢を取らざるを得なかった経緯は、多くの視聴者に驚きを与えています。この「ありえない事故」とその後の複雑な展開は、単なる芸能ニュースの枠を超え、理不尽な状況に直面した際の対応について一石を投じるものです。
衝撃の自宅誤解体、その日の状況
文田氏が自宅の誤解体を公表したのは、2023年10月の同番組でのことでした。この日、彼は「子どもを保育園に送って、家に帰ってきたら警察が来てて。パッと見たら家がバチバチにぶち壊されてた」と、当時の信じられない状況を語りました。文田氏が住んでいたのは3階でしたが、2階の壁まで壊されていたというから、その被害の甚大さがうかがえます。このような「ありえない事故」に遭遇した当初、文田氏は事態の深刻さを認識しつつも、相手からの丁寧な謝罪と補償の意向を受け、穏便な解決を望んでいたといいます。
「あちこちオードリー」に出演し、自宅誤解体騒動の経緯を語る囲碁将棋・文田大介氏【写真:ENCOUNT編集部】
「ありえない事故」からの補償トラブル
文田氏は、当初の心情について「すごい謝ってくれて、僕的にはもう、テレビとかでもこの話をしたし、そんなお金の補償とかじゃないと思ってたんですよ」と振り返っています。しかし、被害額を提出したところ「全額お支払いさせていただきます」との返答があったため、これを受け入れたとのこと。ところが、問題はここから発生します。被害請求書を提出したのが2年前にもかかわらず、実際に賠償金が振り込まれたのは、なんと最近の3か月前だったという事実が明かされました。この信じがたい遅延に、番組共演者からも「えっ!?」「ずいぶんかかったね」と驚きの声が上がりました。
事務方と保険会社の不誠実な対応に「ブチ切れ」
長期にわたる補償金の未払いに対し、文田氏の家族から状況確認を促された文田氏が、関係の事務方に電話を入れたところ、返ってきたのは「あ、その件は全部保険会社に任せてますんで」という一方的な対応でした。この「保険会社に任せている」という言い分は、当事者にとっては「知らないんですけど」という憤りを誘発するものでした。文田氏は「何があっても許そうと思ってたのに、一瞬でブチ切れちゃって」と、当時の心境を苦笑交じりに語ります。
さらに事態を悪化させたのは、保険会社の担当者の対応です。相手からの謝罪の電話に対し、文田氏が「そっちから電話するのが筋じゃないですか?」と問い詰めたところ、担当者は「今日、電話しようと思ってました」と弁明したといいます。文田氏はこれを「絶対うそじゃないですか!」と一蹴し、さらに激しい怒りを覚えたと回想しました。この一連の不誠実な対応が、文田氏の我慢の限界を超えさせた決定的な要因となったのです。
法的措置を示唆、事態は急展開
再三にわたる不誠実な対応に業を煮やした文田氏は、ついに「もう分かった。徹底的にやる」と宣言しました。彼は関係者に対し、「ちゃんと法的な人を入れて賠償額も上げさせてもらいます」と伝えたところ、驚くべきことに、その日のうちに賠償金が振り込まれたと明かしました。この急展開は、法的措置を示唆された途端に迅速に対応が変わるという、企業や保険会社の対応の一端を浮き彫りにするものでした。
オードリー若林も同情「一連がすごい話」
文田氏のまさかのエピソードに対し、MCを務めるオードリーの若林正恭氏も「そういう業者が解体しちゃったんだね。全てがつながってるというか……」と深く同情の念を示しました。文田氏が「そうなんですよ」と嘆くと、若林氏は「一連がすごい話」と唸り、その体験の異常性を改めて強調しました。この一件は、単なる自宅の誤解体という物理的な被害だけでなく、その後の精神的な負担や不誠実な対応による葛藤がいかに大きかったかを物語っています。
この文田大介氏の経験は、私たちがいかに日常生活の中で予期せぬトラブルに巻き込まれ、その後の対応がいかに重要であるかを痛感させる事例と言えるでしょう。
出典:
- テレビ東京『あちこちオードリー』
- ENCOUNT編集部