タレントの神田うのさん(50)が3日、自身のインスタグラムを更新し、8年前に経験した重度の椎間板ヘルニアについて初めて詳しく語りました。その壮絶な体験を明かすと共に、医療におけるセカンドオピニオンの重要性を強く訴えています。彼女の告白は、適切な診断と治療の選択がいかに大切であるかを改めて浮き彫りにしています。
初期診断の誤診と悪化への経緯
神田さんは8年前、腰の痛みを感じて病院を受診しました。その際、ドクターからは「ヘルニアではありません。レントゲンだけで大丈夫です」と診断され、MRI検査の必要はないと伝えられました。さらに、「筋肉が固まってくると痛みが出るので、運動を増やした方がいいかもしれません」とのアドバイスを受け、当時週2回行っていたキックボクシングを週3回に増やしたといいます。しかし、元マネージャーから「もしかしたらヘルニアかもしれないから、MRI検査をしてしっかり調べてもらった方がいい」という忠告を受けていたにも関わらず、初期診断を信じ運動を続けた結果、症状は急速に悪化してしまいました。
想像を絶する激痛と過酷な治療
診断とは裏腹に、神田さんの症状は重度の椎間板ヘルニアへと進行しました。歩くことも動くこともできない状態をはるかに超え、「脚を切断してほしい」と泣き叫ぶほどの激痛に見舞われ、救急車で運ばれる事態に。「この世にこれほどの痛みがあるのかと、陣痛の痛みとは比べ物にならないほどでした」と当時の苦しみを振り返っています。神経を圧迫する痛みは想像を絶するもので、麻薬一歩手前の点滴「ソセゴン」でなければ痛みが治まらなかったといいます。その後、背中からカテーテルを入れる硬膜外麻酔を受けながらの入院生活を送り、1ヶ月半の入院を経てリハビリを開始。この経験が「二度としたくない」と語るほどの教訓となったと明かしました。
セカンドオピニオンの大切さを訴えるタレント神田うの氏の姿
8年越しの告白とセカンドオピニオンの呼びかけ
神田さんがこの話を詳しく語るのは「初めて」のことだと言います。「ドクターに言ってはいけないと言われていたから」という理由があったものの、「もうあれから8年が経ち、時効なので」と、今回公表に踏み切った背景を説明しました。そして、この経験を通して「皆様にセカンドオピニオンの大切さをお伝えしたく、お話させて頂きました」と、その強い思いを述べています。現在の症状についても、術後半年で治ると言われた脚の痺れが、8年経った今でも軽減はしたものの完治には至らず、長時間ヒールを履いたり歩き過ぎたりすると痛み出すことがあると明かしました。
神田さんは自身の壮絶な体験を踏まえ、読者に対し「面倒でもセカンドオピニオンで最低2人のドクター(病院)で診て頂くようして下さいね」と強く呼びかけています。一つの診断に安堵せず、複数の専門家の意見を聞くことの重要性を、身をもって伝えた貴重な告白となりました。
参考資料
- 神田うの公式インスタグラム
- オリコンニュース (2025年9月4日): 神田うの、8年前に「救急車で運ばれる程の重度ヘルニア」経験を初告白「セカンドオピニオンの大切さをお伝えしたく」. https://news.yahoo.co.jp/articles/31d9047fae7cce050e61cad8b7d927af1366b153