米紙ニューヨーク・タイムズは5日、1期目のトランプ政権が2019年初頭に海軍特殊部隊(SEALS)を北朝鮮に上陸させる作戦を実行し、失敗していたと報じた。金正恩(キムジョンウン)総書記(当時の肩書は委員長)の通信を傍受する機器の設置が目的だったが、北朝鮮の小型ボートに遭遇して撤退。非武装の北朝鮮人を数人殺害する結果になったという。
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トランプ大統領は5日、ホワイトハウスで記者団に報道について問われ、「私は何も知らない。初めて聞いた」などと述べた。
報道は当時の米当局者や米軍関係者ら20人以上の取材に基づくという。それによると、作戦は米同時多発テロの首謀者ビンラディン容疑者を11年に殺害したのと同じ特殊部隊が担った。黒いウェットスーツと暗視ゴーグルを装着した隊員は夜間に沿岸から上陸して、盗聴器を設置する予定だった。
朝日新聞社