秋篠宮家の長男、悠仁さまが19歳の誕生日を迎えられる9月6日、皇居・宮殿などで成年式に臨まれます。皇族の成年式が執り行われるのは、秋篠宮さま以来、実に40年ぶりとなる歴史的な慶事であり、国民の注目が集まっています。
成年式の主な儀式:「加冠の儀」と「朝見の儀」
成年式は、午前9時前から秋篠宮邸で始まり、その後、悠仁さまは皇居・宮殿へ移動されます。午前10時からは、中心となる儀式である「加冠の儀」が厳粛な雰囲気の中で執り行われます。この儀式には、天皇、皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方のほか、石破首相ら三権の長も出席し、悠仁さまの成年をお祝いします。
午後には、悠仁さまが天皇、皇后両陛下に直接ご挨拶される「朝見の儀」が行われます。この儀式では、悠仁さまが両陛下に対し、これまでのご養育への感謝のお言葉を述べられる予定です。続いて、天皇陛下から悠仁さまへ「大勲位菊花大綬章」が授与されます。これは日本の最高位の勲章であり、皇族の成年時に授与されるのが通例です。夜には、帝国ホテル東京で祝宴が催され、両陛下や上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻ら皇室関係者が出席し、悠仁さまの成年を祝うことになります。
つくば市内の筑波大学構内を散策される悠仁さま。皇室の伝統を重んじつつ、現代の教育を受ける姿を示しています。
儀式にかかる経費と工夫された削減策
宮内庁によると、今回の成年式で使用される冠については約260万円をかけて新調されることが決定しました。これは、悠仁さまの成年という重要な節目にふさわしい、格式ある儀式を執り行うためのものです。一方で、衣装や道具の一部は、秋篠宮さまの成年式で使用されたものを再利用することで、経費削減を図る工夫がなされています。皇室の伝統を尊重しつつも、現代の社会情勢に配慮した対応が伺えます。
今回の成年式は、将来の皇室を担う悠仁さまにとって重要な節目となります。国民にとっても、皇室の伝統と現代の調和を感じさせる貴重な機会となるでしょう。