ひろゆき氏、参院選後の参政党に「ベストに近い」と評価も痛烈批判 その真意とは

インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者である西村博之氏(48)こと“ひろゆき”氏が、自身のYouTubeチャンネル『ReHacQ−リハック−【公式】』に出演し、参議院選挙後の政党分析を披露しました。7月に実施された参院選の2日後に収録された動画では、再生の道・代表の石丸伸二氏(43)らと共に能登の温泉地を訪れ、その地で参政党への率直な見解を語っています。

能登の地で語られた参院選総括と石丸氏の苦悩

能登の温泉宿で地元の名産品を囲みながら、ひろゆき氏は参院選の結果について総括を開始しました。その中で、石丸氏が「再生の道の代表を辞任しようと思っている」と胸の内を明かす場面もあり、対談は深い内容へと発展。話題が参議院選挙の結果に移ると、ひろゆき氏は自身の見解として「かなり良い」と述べつつ、「参政党が10議席以上取ったのはベストに近い」と総括しました。

能登の温泉宿で地元の名産品を囲みながら、参院選後の政治情勢について意見を交わすひろゆき氏と石丸伸二氏能登の温泉宿で地元の名産品を囲みながら、参院選後の政治情勢について意見を交わすひろゆき氏と石丸伸二氏

ひろゆき氏「参政党が10議席以上取ったのはベストに近い」と評する理由

ひろゆき氏が参政党の躍進を「ベストに近い」と評価する最大の理由は、「議案提出ができるから」と説明しました。新党である参政党にとって、議案提出が難しいという言い訳は通用しないと指摘。さらに、代表の神谷宗幣氏(47)が国会議員経験者であることから、議案提出の能力がある以上、出さなければ「単に働いていない、やる気がないということになる」と強く主張し、早期の議案提出の必要性を強調しました。

「議案提出能力は無い」と痛烈な“口撃”

しかし、その評価の裏では、ひろゆき氏による参政党への痛烈な“口撃”も展開されました。「あの人たちに議案提出能力は無い」と断じ、「憲法草案ですらあんなボロボロの状態で、どうやって法案を作るの?」と、彼らの法案作成能力に疑問を投げかけました。これは、これまでの彼の参政党批判の延長線上にある発言であり、その根拠を具体的に示しています。

参政党躍進の背景と民主主義への影響

ひろゆき氏は、参政党が今回支持を伸ばした背景について、「熱心な支持者と、一般の人がふわっと“新しい党で頑張っている人を応援した方が良い”」という二つの要因を分析しました。そして、実際に法案を提出することで、「参政党の“こりゃないわ”の速度が早くなったと思う」と語りました。しかしながら、「民主主義は動く速度が早ければ早いほど良くなるので、停滞し続けるよりはいい。だから動き始めたという意味で“すごく良かった”」と締めくくり、たとえ批判的な側面が露呈するとしても、それが民主主義の活性化に繋がるという前向きな視点を示しました。

SNSでの反響:ひろゆき氏の見解がもたらす議論

ひろゆき氏は以前からX(旧Twitter)などで「やっぱ、参政党支持者はアホなんちゃう?」といった批判的な発言を繰り返していました。それだけに、今回の「援護」とも聞こえる発言はSNSや動画のコメント欄で大きな話題となりました。「この目線は大事だと思う」「ひろゆきさんの意見ってしっくりくる事が多い」「前向きな視点で面白い」「ひろゆきさんの見識の数々がとにかく腑に落ちることばかり」といった肯定的な意見が多数寄せられており、彼の分析が多くの人々に新たな視点を提供していることが伺えます。

今回のひろゆき氏の発言は、参政党の今後の動向だけでなく、日本政治における新興勢力の役割と、民主主義の進展について深く考えるきっかけとなるでしょう。


参考文献