『19番目のカルテ』最終回、松本潤と吉田鋼太郎の「深い絆」が生んだサプライズ出演の衝撃

2025年9月7日、嵐の松本潤が主演を務めるTBS日曜劇場『19番目のカルテ』の最終話が放送されました。この最終回は、ある主要キャストの逮捕という予期せぬ事態を乗り越え、視聴者の大きな注目を集めましたが、その中でも特に話題を呼んだのは、ベテラン俳優のサプライズ出演でした。高視聴率を記録し、多くの視聴者の心を掴んだその裏側には、俳優たちの「深い絆」があったと報じられています。

松本潤主演『19番目のカルテ』最終回、吉田鋼太郎のサプライズ登場に沸く視聴者松本潤主演『19番目のカルテ』最終回、吉田鋼太郎のサプライズ登場に沸く視聴者

不測の事態を乗り越え、吉田鋼太郎の友情出演が視聴率を牽引

『19番目のカルテ』は、最終回を前に大きな試練に直面していました。主要キャストの一人である俳優、清水尋也容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたため、TBS広報部は最終回の清水容疑者の出演シーンをカット・再編集して放送すると発表。この異例の事態に、オンエア前から放送内容への関心が集まっていました。

しかし、実際に放送が始まると、視聴者の話題をさらったのは別の展開でした。松本潤さん演じる医師・徳重晃のかつての上司役として、俳優の吉田鋼太郎さんがサプライズ出演したのです。この予期せぬベテラン俳優の登場は、SNS上でも瞬く間に反響を呼びました。X(旧Twitter)には「吉田鋼太郎さん出てきてびっくり」「友情出演ってガチなの…?すごすぎない?」「松本潤×吉田鋼太郎の共演がここで叶うなんて聞いてない」といった興奮の声が溢れ、大きな盛り上がりを見せました。吉田さんの出演が影響したとみられ、最終回の平均世帯視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、前週の7.9%から大幅に回復しました。

松本潤と吉田鋼太郎、芸能界を超えた「深い親交」

吉田鋼太郎さんのサプライズ出演は「友情出演」とクレジットされており、その背景には松本潤さんとの深い親交があると言われています。芸能記者によると、松本さんは歌舞伎役者の中村七之助さんや、まぐろ仲卸「やま幸」の山口幸隆社長など、幅広い分野や年齢層にわたる交友関係を持つことで知られています。面倒見の良い松本さんは、後輩や友人たちを食事会に招いて人脈を築いてきました。

吉田鋼太郎さんとも以前から親しく、かつてバラエティ番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に吉田さんがゲスト出演した際には、松本さんが吉田さんの演出する稽古場を訪れたエピソードが語られました。その際、吉田さんは松本さんの演技力を高く評価し、「俺は松潤とハムレットをやりたい!」と熱烈なアプローチをしたこともあります。さらに、2024年8月に嵐の二宮和也さんがMCを務める『ニノさん』(日本テレビ系)に吉田さんが出演した際には、吉田さんが若い世代から「鋼太郎」と呼ばれていることや、松本さんが吉田さんの自宅に2泊したという驚きのエピソードも明かされ、二人の関係性の深さがうかがえました。

「嵐の松本潤」としての節目、友情が彩る特別な作品

嵐は2026年春に開催されるツアーをもって、グループ活動を一時休止することが発表されています。年明けには、嵐としてのラストライブ準備も本格化するため、『19番目のカルテ』は「嵐の松本潤」として臨む最後の連続ドラマになると見られています。

吉田鋼太郎さんは、俳優業に加え、劇団主宰や演出家としても多忙な日々を送っています。そのような中で、大切な友人である松本潤さんの記念碑的な作品となるよう、多忙なスケジュールの合間を縫って出演を決意したのでしょう。この「友情出演」は、単なるサプライズ以上の意味を持ち、松本潤さんの俳優としての節目となる作品に温かい彩りを添えました。

『19番目のカルテ』は、予期せぬトラブルを乗り越え、松本潤さんの演技力と俳優仲間との絆が光る、視聴者にとっても、そして俳優・松本潤さんにとっても、忘れられない特別な作品として記憶されることでしょう。