9月7日、石破茂首相(68)は突如会見を開き、自由民主党総裁および総理大臣辞任の意向を表明した。アメリカの関税措置をめぐる対応に一区切りついたことを理由としつつも、「私としては、まだやり遂げなければならないことがあるという思いもあるなか、身を引くという苦渋の決断をいたしました」との無念さを滲ませ、日本政界に大きな波紋を広げている。
石破茂首相が緊急記者会見で辞任の意向を表明する様子
党内「石破降ろし」の激化と柴田淳氏の痛烈批判
首相辞任の背景には、党内の激しい「石破降ろし」の動きがあった。全国紙政治部記者によると、8月24日に毎日新聞が公開した世論調査では、「辞任する必要はない」と答えた人が43%で、「辞任すべきだ」の39%を上回っていたにもかかわらず、参院選の結果を受けて党内では石破首相の責任を問う声が高まった。特に旧安倍派の議員を中心に“石破降ろし”が活発化し、その中にはいわゆる「裏金議員」も含まれていたと報じられている。党内では総裁選前倒しを巡り、8日に党所属議員の意思確認を行う予定だったが、「決定的な分断を生みかねない」との判断で石破首相は自ら幕引きを図った。
こうした事態に対し、これまでSNSを通して長年石破首相を熱心に応援してきたシンガーソングライター柴田淳氏(48)は、辞任表明に対しX(旧Twitter)で痛烈な批判を展開した。柴田氏は「辞める必要はなかったですね」とし、「私が思うに、石破さん、優し過ぎる人だったのかなと。反勢力に抗うほどの気の強さ、我の強さが無かったのかも」と推測。続けて「石破辞任撤回デモ起きたら、私も行こうかなっ。…そんなことしても無理なんだろうな」と悔しさを滲ませた。さらに柴田氏は、「石破下ろしは国民の為ではないということだ」と持論を展開。「つまり国民の敵は自民党ってことでいいのではないだろうか」とまで言い切った。「#我々の総理を返して」とのハッシュタグも付け、8日午前2時ごろには「誤解のないように改めて確認なのですが、石破総理が辞めた後の総理は、石破総理でお願いします」と改めて投稿。石破首相への揺るぎない支持と、今回の辞任への強い口惜しさをあらわにした。
まとめ
石破茂首相の電撃辞任は、表面的な世論調査の結果とは異なる党内力学が政局を大きく左右したことを示唆する。特に、シンガーソングライター柴田淳氏による「国民の敵は自民党」という強い言葉は、多くの国民が抱く政治不信の感情を代弁しているとも受け取れるだろう。今後の自民党内の動き、そして新たな総裁選の行方に、国民の注目が集まっている。
情報源
- Yahoo!ニュース(記事元:女性自身)
- 毎日新聞 世論調査