秋篠宮家の長男、悠仁さまは6日に19歳のお誕生日を迎えられ、この日から「成年式」の一連の儀式や行事が執り行われます。悠仁さまは昨年18歳で成年を迎えられましたが、大学受験を控えていたため、成年式は1年延期されていました。このハレの日を前に、悠仁さまの母である秋篠宮妃紀子さまの胸中に迫りつつ、これまでの公にされたお言葉からその育児観を振り返ります。
「成年式」リハーサルに見るご一家の緊張
「成年式」本番の3日前の3日午前、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、皇居で「成年式」に向けたリハーサルに臨まれました。午前9時ごろに皇居に到着された悠仁さまは、ワンボックスカーの後部座席から、わずかにほほ笑みを浮かべつつも緊張したご様子を見せられました。
その約30分後には、秋篠宮ご夫妻も皇居・宮殿へ向かわれました。車窓からのぞかせた紀子さまのお顔には、普段よく見られる“紀子さまスマイル”は見られず、悠仁さま以上に深い緊張感を漂わせているように報じられています。
悠仁さまの成年式を控え、公務に臨む秋篠宮妃紀子さま。ご心境に注目が集まる。
皇位継承順位第2位の母としての重責
成年式では、悠仁さまは天皇陛下から成年皇族としての冠を授かる「加冠の儀」など、重要な儀式に臨まれます。「加冠の儀」の際には、悠仁さまが秋篠宮さま、紀子さまにご挨拶される場面も予定されています。
皇位継承順位第2位にあたる悠仁さまの母である紀子さまにとっては、その重圧は私たちの想像をはるかに超えるものがあるのかもしれません。皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、「将来の天皇の母としての責任感を、かねてよりお持ちだからなのかもしれない」と推察しています。
紀子さまの誕生日文書にみる悠仁さまの教育
毎年9月11日の紀子さまのお誕生日に合わせて宮内庁が公表する「秋篠宮皇嗣妃殿下お誕生日に際し」のお言葉は、悠仁さまのご成長と、それを支える紀子さまの育児観をうかがい知る貴重な資料です。
悠仁さまが中学生になられた2019年の文書では、学校生活よりも普段のご家庭での活動に関して多くの言及がありました。「家では、稲や野菜を栽培し、トンボについて調べています。たとえば、野菜を育てるときは、肥料を与えたり、雑草を取ったり、受粉させたりして、収穫量を増やすなど、さらなる工夫をしています」と、自然との触れ合いや探究心を育む教育の様子が詳細に語られています。この他にも、悠仁さまが初めて外国を訪問されたブータンでの思い出についても触れられています。
成年皇族としての新たな一歩
悠仁さまの「成年式」は、皇室における重要な節目であり、将来を担う成年皇族としての一歩を意味します。これまで紀子さまが深い愛情と責任感をもって育んでこられたご経験が、これからの公務に臨む悠仁さまの大きな支えとなることでしょう。国民もまた、お二人の未来に温かいまなざしを向けています。
参考文献: