その口座売買、犯罪です　愛知県警がツイッター警告

　インターネットバンキングを巡る不正送金被害が急増していることを受け、愛知県警は１６日、ツイッター上の口座売買に関する投稿に、公式アカウントを使って警告メッセージを返信する取り組みを１２日に始めたと明らかにした。全国の警察で初めての取り組みで、既に数件のアカウントや投稿が削除されたという。

　県警によると、被害は全国で９月以降に急増。昨年は約１１３０万円だった県内在住者の被害額は、今年１１月末現在、約５７００万円で、多くは銀行を装ったメールなどを送り、ＩＤやパスワードを入力させて盗む「フィッシング」詐欺が原因だった。ツイッターには口座の買い取りや譲渡を募集する書き込みが相次いでおり、売買された口座に不正送金されているという。

　ネット上に売買の意向を書き込むこと自体も犯罪収益移転防止法に違反するという。県警はサイバーパトロールで書き込みを発見したら「口座売買は犯罪」などと警告し、売買をしないように求め、直接返信する。