築50年の中古マンション・2500万円で実現した大人ファンタジックな「ひとり暮らし」《“好き”を貫く》30代女性の見つめる今とこれから


【写真】ベッドは夢の国のホテルにありそう!小野さんの部屋の様子

 小野笑(おの・えみい)さんも、そんな生き方を体現するひとりだ。35歳で中古マンションを購入し、リノベーションを経て、 “好き”を詰め込んだ空間をつくった。彼女にとってそれは、他人の価値観から自由になり、自分の世界を“住まい”というかたちで表現することでもある。

 横須賀市の築50年超えのビンテージマンション。昭和を感じさせる共用部分だが、玄関ドアを開けると、そこには異世界があった。

 ゴールドをアクセントにしたライトがやわらかく灯り、深いグリーンの壁が森のような安らぎを感じさせる。ショーウィンドーのように演出されたエントランスを入り、ベッドやバスルームを配置した廊下を通り抜け、リビングへ足を踏み入れる。

 そこにはマントルピース(壁付けの暖炉)を模した造作のテレビ台の前で、飼い猫のダイナが丸くなっていた。

【写真】夢の国を作り上げた小野さんの自宅風景(14枚)
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 この部屋の主は、小野笑さん(36歳)。リノベーション会社で広報を務める彼女にとって、家づくりは“仕事で見てきた理想を、自分の手で実現する挑戦”でもあった。築50年の中古マンションを1120万円で購入し、約1400万円をかけてリノベーション。

 分譲住宅としては手頃だが、総額約2500万円超の買い物は、決して軽い決断ではない。



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