立花孝志氏、名誉毀損容疑で逮捕 元県議巡る経緯とマツコ・デラックスとの確執再燃

NHKから国民を守る党の党首などを務める立花孝志氏が、11月9日に名誉毀損の容疑で兵庫県警に逮捕されました。今回の逮捕は、その特異な政治活動と過去の多くの騒動に再び注目を集めています。

逮捕の経緯と容疑の詳細

立花氏は、斎藤元彦兵庫県知事を追及していた元兵庫県議の竹内英明氏に対し、SNS上で犯罪の嫌疑があるかのような情報を発信。さらに、竹内氏の自宅前に押しかけ、拡声器を用いて街宣活動を行ったとされています。追い詰められた竹内氏は2025年1月に自ら命を絶っており、今回の逮捕は竹内氏の妻による刑事告訴を受けたものと見られています。

地方議員を経て2019年7月の参議院議員選挙で当選した立花氏は、同年10月に辞職した後も全国各地の選挙に出馬し、2016年と2020年の東京都知事選挙にも立候補するなど、“お騒がせ”政治家としてその名を知られてきました。

知事選に出馬したNHK党の立花孝志氏知事選に出馬したNHK党の立花孝志氏

執行猶予中の逮捕と今後の影響

立花氏はすでに、2023年3月に不正競争防止法違反と威力業務妨害の容疑で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が確定しています。今回の逮捕は執行猶予中にあたります。そのため、起訴されて裁判の行方次第では、執行猶予が取り消され、実刑判決が下される可能性が非常に高いとされています。もし実刑となれば、立花氏は当面の間、表立った政治活動を行うことが不可能となる見込みです。

ネット上の反応とマツコ・デラックス氏との因縁

今回の逮捕を受け、インターネット上ではあるタレントの名前を挙げる声が多数見られました。それは、過去に立花氏との間で大きな騒動となったマツコ・デラックス氏です。ネットユーザーからは「立花孝志が逮捕されて一番ホッとしているのはマツコさんじゃないか」「昔、マツコ・デラックスが立花批判して東京MXに支援者集団引き連れて押しかけた騒動を見て、めちゃくちゃ面倒くさい奴やんと思ってた」といった声が上がっています。

2019年に発生したこの騒動は、参議院選挙で立花氏が当選したことを受け、マツコ・デラックス氏が同年7月29日放送の『5時に夢中!』でNHKから国民を守る党(N国)について「ただ気持ち悪い人たちだから」「冷やかし」などとコメントしたことに端を発します。これに激怒した立花氏は、毎週生放送のスタジオに押しかけて抗議活動を展開。番組はブラインドを下ろす対応に追われ、スポンサー商品の不買運動にまで発展しました。その後、立花氏はマツコ氏を名誉毀損で提訴しましたが、東京地裁はマツコ氏の発言を公益目的と判断し、違法性はないとして請求を棄却しています。

立花氏はこれまで様々な人物に対して同様の「つきまとい」行為を行ってきましたが、マツコ・デラックス氏はその初期の被害者の一人であるため、今回の逮捕には少なからず安堵していることでしょう。

結論

立花孝志氏の今回の逮捕は、過去の行為が再び法廷で問われることの重大性を示しています。特に執行猶予中の身であることから、その政治家としての未来に大きな影響を与えることは避けられないでしょう。社会的な注目を集めてきた同氏の動向は、今後も注視されることになりそうです。


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