大石晃子議員、予算委員会での「大暴れ」と介護賃上げ訴求の波紋

12月10日に行われた衆議院予算委員会で、「れいわ新選組」の大石晃子共同代表が「大暴れ」と称されるほどの激しい質疑を展開し、大きな話題となっています。特に、学校教員の休憩時間不足に関する指摘や、介護士の賃上げへの熱烈な訴えは、各方面で反響を呼んでいます。

予算委員会での大石議員の抗議連発

この日の予算委員会で、大石議員は学校教員の休憩時間不足を「労働基準法違反ですね?」と厳しく指摘しました。文部科学大臣である松本洋平氏の答弁が始まると、「短めに答えてください」「長くないですか?」と畳みかけるように発言。枝野幸男委員長にも同意を求め、大臣の答弁が終わると「あのね〜もうホンマ、いい加減にしてくださいよ〜」と、諦めにも似た口調で反論を展開しました。

松本文科大臣が挙手して再度答弁しようとする場面では、「手挙げなくていいですよ」「いやもう手挙げんでいいですって」「このような文科大臣の姿を子供たちに見せたら恥ずかしいでしょ」と発言を制しました。その後、高市早苗首相への質問へと矛先を変えようとしましたが、高市首相が「文科大臣に答弁をさせます」と冷静に応じると、大石議員は「ちょっと待ってください」と4回繰り返す場面もあり、その一連のやり取りはSNS上で瞬く間に拡散されました。

「れいわ新選組」大石晃子共同代表の公式サイトからの写真「れいわ新選組」大石晃子共同代表の公式サイトからの写真

松本文科大臣への厳しい指摘と高市首相との応酬

大石議員は以前、11月30日放送のNHK『日曜討論』でも、「自民党が戦争を準備していて、アメリカについていって台湾をめぐって中国と一戦交わすぞ、戦争をやっていくぞという準備を進めている」という自身の見解を表明し、波紋を広げた人物です。今回も松本文科大臣、そして高市首相との直接的な応酬に挑んだ姿勢は、多くの注目を集めました。

SNS上では、大石議員の言動に対し「一体何様なのでしょうか」といった疑問の声も上がっている一方で、彼女の訴えに強く共感し、支持する層も存在します。

介護業界からの熱烈な支持と過去の言動

特に、介護業界からは大石議員の主張に対し熱烈な支持が寄せられています。質疑の中で大石議員が「介護の賃上げ10万円やって当たり前やと言える社会でなきゃいけない」と力説したことに対し、インターネット上では「これだけ必死に介護士の賃上げを訴えてくれる政治家は他にいません。ありがとうございます」「大石さん、国会で介護の賃上げ+10万円とはっきり言ってくれた」といった感謝と共感の声が多数投稿されました。慢性的な人手不足や高い離職率、そして業界全体の高齢化が進む介護業界にとって、賃金引き上げの訴えは切実な問題であり、大石議員の言葉が強く響いた形です。

大阪府庁の職員時代には、橋下徹元大阪府知事に対し「サービス残業をどんだけやっとると思ってるんですか?」と食ってかかったことでも知られる大石議員。当時から現在に至るまで、その率直で力強い言動は常に注目を集め続けています。


参考文献: