英国大手スーパーが中国工場の稼働を停止  受刑者に製品を生産させていたため

中国の工場が受刑者に製品の生産を強制させていたとして、依頼元の英国大手の食料品店Tescoが工場を停止させることを発表しました。中国の刑務所の受刑者が商品のChristmas cardに救出を求める言葉を残していたことが、Londonで該当の商品を購入した6歳の子供により明らかにされたことを受けての措置です。Tescoはいかなる場合にも受刑者による労働を認めないとしています。

英テスコ、中国工場の稼働を停止 「受刑者が強制労働」の報道受け
12/23(月) 14:04配信 CNN.co.jp

ロンドン(CNN) 英スーパーマーケット大手テスコは23日までに、中国工場の稼働を一時的に停止すると明らかにした。工場で受刑者が強制的にクリスマスカードの生産に従事させられているとの報道を受けた措置。

英紙サンデー・タイムズによれば、ロンドン南部ミッチャムに住むフローレンス・ウィディクームさん(6)がテスコで購入したクリスマスカードの箱を開けたところ、「我々は中国にある上海青浦刑務所の外国人受刑者です。我々の意思に反して労働を強制されています。我々を助けてください。人権団体に知らせてください」というメッセージを発見した。

カードはまた、「ピーター・ハンフリー氏」と連絡を取るよう要請していた。ハンフリー氏は英国人のジャーナリストで、青浦を含む中国の刑務所に2年間収容されていた。フローレンスさんの父親がハンフリー氏に連絡を取り、ハンフリー氏がサンデー・タイムズ紙に寄稿した。

ハンフリー氏は元受刑者による非公式のネットワークに所属している複数のメンバーと連絡を取り、メンバーから外国人の受刑者が包装などの作業を強制されているとの話を聞いた。

現在は英国に住む別の元受刑者によれば、受刑者らはテスコのクリスマスカードの包装などの作業に少なくとも2年携わっているという。

テスコは声明で、サプライチェーン(製品供給網)で受刑者による労働を認めないとし、工場の稼働の即座の停止と調査を行うことを明らかにした。

報道について中国当局からコメントは得られなかった。

テスコはカードの売り上げから、年間30万ポンド(約4200万円)を心臓疾患に関連した団体や、がん研究を行う団体などに寄付している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191223-35147268-cnn-int

元受刑者のPeter Humphrey氏が実情を明らかに
まさかこの記事を有能さんが取り上げるとは…。しかし中国工場停止とは厳しい措置だね。

ホントですね!今日はクリスマスイブなので、ちょうどいい話題だったからですか?

こちらの事件は米国のみならず世界中で大きく報道されていますが、英国の大手食料品店Tescoで販売されていたChristmas cardに文章が残されており、中国の受刑者が商品の生産に強制的に従事させられていることが明らかになったようです。

ドラマ性がある報道だよね。この記事を最初に書いたハンフリー氏は、このメッセージを書いた受刑者が誰だかも分かっているらしい。何しろ”受刑者仲間”だそうだからな。

そうなんですか?

日本ではBBCで報道されています。2013年から2015年まで自ら受刑者となったPeter Humphrey氏が実情を明らかにしています。該当の言葉を残した受刑者の特定も可能としています。

クリスマスカードに「助けて」 英スーパー、中国での生産を停止
12/23(月) 12:38配信 BBC News

イギリスの6歳の少女がクリスマスカードを書こうとしたところ、助けを求める中国の労働者のメッセージが書き込まれていた。このカードを販売した英スーパー大手テスコはこれを受け、中国でのカード製造を停止している。

(中略)

■「誰が書いたかわかる」

ウィディコムさんの家族から連絡を受けたハンフリーさんは、元受刑者に連絡を取り、受刑者たちが強制労働をさせられていることを確認したという。

その後、22日付の英紙サンデータイムズに記事を執筆した。

ハンフリーさんはBBCの取材に対し、2013~2015年に上海で拘束されていた際、最後の9カ月間は今回のカードを書いた受刑者がいるとされる刑務所に収監されていたと説明。

「これは私と同じ時期に収監されていた受刑者仲間で、現在も服役中の人が書いたとものだ」とした。

また、メッセージの内容は多くの受刑者の声を反映したものだとの考えを示し、誰が書いたかわかるが名前は決して明かさないと述べた。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191223-50889026-bbc-int

何だか、映画みたいなストーリーですね・・・。この話だけで、1つの映画ができそうです!

だがまだ映画の途中だね。ここから中国で行なわれている刑務所での違法な労役の実態が明らかにされるというわけだ。よほど都合が悪いのか、あの強気な中国政府が一切コメントをせずに沈黙をしてしまったしね。

何も言わないって事は、事実ですよね?

そう認めたに等しいと思う。中国が“世界の工場”の地位を維持していた裏にはこういう闇もあったというわけだ。まさに事実は小説よりも奇なりを地で行くような話だ。

中国側は強制的な労働の事実を否定か
この件に関して、中国側が事実関係を否定しました。受刑者を強制的に働かせることはないとしています。

Tesco’s Chinese Christmas card maker denies using forced prison labor
1224 GMT December 23, 2019

Hong Kong (CNN Business)A Chinese printing company has denied allegations that it forced prisoners to pack Christmas cards that were sold by British retailer Tesco (TSCDF).

The claims first came to light when The Sunday Times reported that six-year-old Florence Widdicombe, who lives in south London, opened a box of Tesco charity Christmas cards and discovered a desperate message inside one of them.

https://edition.cnn.com/2019/12/23/business/tesco-christmas-cards-chinese-prisoners/index.html

否定するだけなら誰でもできるがな。だが実際にメッセージが世の中に出てしまった以上、なぜこうしたことが起きたのかを明らかにする義務が生じるよね。

確かに!誰が書いたのかを、中国は説明しないといけないと思います!

単なる強制的な労役の実態だけならば証拠を見つけるのは難しいが、これは実際に受刑者からのメッセージという体で表にクリスマスカードが出てきてしまったわけだからな。AIに書かせたわけでもあるまいし、一体中国の工場で何が起きているのかを証明する必要が生じているわけだ。

中国の工場側は、該当のChristmas cardを自社の工場で生産したかどうかを確認するとしています。何者かに責任を転嫁されていることも示唆しました。中国側の主張が事実であれば、供給網に意図しない生産者が紛れ込んでいることになりますので、問題は一層複雑になるかと思います。

そういうことだわな。中国の言い訳はあまりにも苦しい。この記事に出てくるZという印刷会社が密かに刑務所に仕事を委託していたんだろう。それでコストを安く抑えていたわけだ。

中国製品って、確かに安いですよね・・・。安いなりの、犠牲があるんじゃないかと思いました。

物によるけどな。クリスマスカードみたいな高度な技術を必要としない製品では横行してるのかもね。明らかに普通の給料の労働者に作らせたとは思えないほど安いものもある。まあ中国だけの問題じゃない可能性もあるが。

Tescoは供給元を監査する仕組みを保有しており、該当の工場は先月監査の対象となったばかりでした。受刑者を働かせた仕組みは存在しないという結論が出されましたが、今回の事件を受け再監査が求められるかと思います。

明らかに監査の前日とかに情報を漏らしたりしてるよな。それで当日だけ証拠が何もないみたいな。監査の仕組みはあると言っているけど、結局監査をするのも中国当局なんだろ?

確かに・・・。信用できるかどうかは、分からないですね。

Tescoが評判の低下を恐れたとの見方も
ネットユーザーのTRさんは、テスコさんの動きが早いと言ってます!その一方で、服役している人が刑務作業をするのは、当たり前だ(TSさん)、受刑者なのにカード作りは楽過ぎる(AQさん)、強制的に働かせるのが世界では特殊(PIさん)、という雰囲気です・・・。

なんだそりゃ。記事が何を伝えたいかがまるでネットユーザーに伝わってないじゃないか。確かに日本でも刑務作業はあるけど、中国のそれとは違うと思う。

Tescoが明確に受刑者による労働を認めないとしていたにも関わらず、それがなされた点が問題かと思います。皆さんが危惧するとおり、監査体制に不備がある可能性は否定できませんね。

ああそっちの方が大事な観点か。このことで英国のテスコにあらぬ疑いがかけられてしまえばマイナスイメージは免れないだろうね。テスコとしては自社の評判を守るために厳しい措置を講じたのかもしれない。

テスコとコスコって、紛らわしいけど、全然違いますよね!テスコはただのスーパーで、コスコは会員制のスーパーです!

ふむ。なぜテスコとコスコの違いを知ってる?それになぜコストコではなく米国式の“コスコ”読みができるんだ?

えっ?常識だと思います!「コストコ」と読むのは、日本だけです!

まあいいや。とりあえず英国大手スーパーのテスコの措置を歓迎して買い物でもするかね。撤退済みかよwww

??

いや日本の話だよ。2003年に日本に参入したが、たったの8年で撤退してしまったようだ。俺も実は日本に進出していたこと自体を全然知らなかった。それにテスコも会員制度自体は導入してると思うけどね。コスコの方は会員限定だ。

じゃあ、買い物で貢献できないですね・・・。刑務作業自体が普通の事なら、何を批判していいのか分からなくなってきました!

これを機に世界中の受刑者による刑務作業の見直しが始まるとかいう話なんだろうか?中国に限らず世界的に”強制”される労働はやめようという流れとか。有能さんもういないし聞けないけど。

CNNさんやBBCさんが報道したなら、何かきっと目的があるんだと思います!世界的に、大きな動きがあるのでは?

まあそうだといいけどね。クリスマスイブの話題が受刑者からの手紙というのが何とも今年らしい気もする。そういうわけでクリスマスケーキ買いに行ってくるわ。

えっ?1人でですか?

誰と行ったって別にいいだろwww 突っ込む箇所に悪意があるぞww