シリア反体制派へ空爆強化 避難民急増、10万人か





避難を余儀なくされた市民=24日、シリア北西部イドリブ県(ゲッティ=共同)

 内戦下のシリアでアサド政権軍とロシア軍が反体制派最後の拠点、北西部イドリブ県への空爆を強化させている。シリア人権監視団(英国)によると、24日には学校付近が標的となり、子供5人を含む民間人8人が死亡した。避難民は急増し、12月中旬以降に約10万人が住居を追われたとされる。

 トルコ軍による10月のシリア北部侵攻に国際社会の目が向く中、ロシアを後ろ盾とするアサド政権軍はイドリブ県と周辺地域への攻勢を強め、国連によると、空爆は今月16日から激しさを増している。避難者の大半はトルコ国境へ向かったとみられる。

 国連のグテレス事務総長は23日、報道官声明を通じ「深い懸念」を表明、即時停戦を求めた。民間人の避難ルートへの攻撃も伝えられているとして危機感を強調した。

 一方、ロシアのラブロフ外相は23日、モスクワでシリアのムアレム外務・移民相と会談し「アサド政権の支配地域拡大のため、取り組みを続ける」と話した。(共同)



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