「もののけ姫」カヤとアシタカの関係性 公式Xが明かす宮崎駿監督の真意と秘話

スタジオジブリの不朽の名作『もののけ姫』が29日、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送され、改めてその深遠な世界観に多くの視聴者が引き込まれました。放送に合わせ、公式X(旧Twitter)では作品の裏話が説明され、特に主人公アシタカと序盤に登場する少女・カヤの関係性について、長年の誤解が解き明かされました。

「あにさま」は敬意の表れ:カヤはアシタカの許嫁だった

多くのファンがアシタカの妹だと思っていたエミシ一族の少女、カヤ。公式Xは「アシタカのことを『あにさま』と呼ぶエミシ一族の少女、カヤ。アシタカの妹だと思っていた人が多いのでは?実はカヤは一族の中でアシタカの許嫁(いいなずけ)として認められた娘だったんです!」と説明しました。この「あにさま」という呼び方は、血縁関係を示すものではなく、自分より目上の人に対する敬意からくるものだったのです。

また、カヤの声を担当したのは、ヒロインの一人であるサンを演じた石田ゆり子さんが兼任していたことも明かされ、その多才さに改めて注目が集まりました。

アシタカと許嫁のカヤ、別れのシーンで玉の小刀を手渡す『もののけ姫』の感動的な瞬間アシタカと許嫁のカヤ、別れのシーンで玉の小刀を手渡す『もののけ姫』の感動的な瞬間

宮崎駿監督が語る「玉の小刀」に込められた悲劇的な意味

カヤがアシタカに手渡した「玉の小刀」についても、宮崎駿監督自身の言葉でその深い意味が解説されました。監督は「玉の小刀って、(中略)あれは自分の恋人に、自分の印にあげるもんなんです。(中略)こういう形になってますけど、アシタカは村を追われてるんですね。マゲを切ってるでしょ。(中略)つまり二度と逢えないだろうっていう」と語っています。

この小刀は、ただのお守りではなく、恋人同士が互いの印として贈り合う神聖なものであり、アシタカが村を追われ、二度と戻れないであろう状況でのカヤの「永遠の別れ」を受け入れる切ない思いが込められていたのです。この裏話を知ることで、別れのシーンがより一層胸に迫るものとなります。

不朽の名作『もののけ姫』が残す感動と影響

1997年の公開当時、『もののけ姫』は日本映画の興行収入記録を塗り替え、日本のみならず世界中を驚嘆させ、絶賛された圧倒的な大傑作となりました。村を救うために右腕に呪いを受け、故郷を追われた青年アシタカが、自身の運命を受け入れながら、“もののけ姫”サンとの出会いを通じて、森と人間が争わずに共存する道を模索し続ける物語は、現代社会においても重要なメッセージを投げかけ続けています。

2020年の再公開を経て、現在の観客動員数は1500万人、興行収入は201.8億円(興行通信社調べ)に達しており、その普遍的なテーマと圧倒的な映像美は、公開から時を経てもなお、多くの人々の心に深く刻まれています。

『もののけ姫』は、その壮大な物語と美しいアニメーションだけでなく、登場人物の背景や彼らの行動に込められた深い意味を知ることで、さらにその作品世界を豊かに体験できることが今回の裏話からも示されました。宮崎駿監督の細部にわたるこだわりと、キャラクターたちの心の動きが、この作品を不朽の名作たらしめていると言えるでしょう。

参照元:
Yahoo!ニュース – 『もののけ姫』カヤとアシタカの関係性 公式Xが説明 「妹だと思っていた人が多いのでは?」「許嫁だったんです!」