防寒着に液状コカイン 成田で摘発、検査で写らず





液状コカインが隠されていた防寒用ジャケット(左)と内部のビニール=27日午後、成田空港

 東京税関成田税関支署と千葉県警は27日、防寒用ジャケット内にコカインの溶けた液体約1・5キロを隠し、成田空港に密輸したとして、麻薬取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで、スペイン人の男を逮捕したと発表した。液体はエックス線検査で見えにくく、衣類の中に隠すのは珍しいという。逮捕は3日で、千葉地検はすでに男を起訴している。

 男は住所不定無職のホルヘ・アントニオ・フェレラス・フラガ被告(40)。起訴状によると、ブラジルからドイツ経由で来日した12月3日、ビニールで密閉した液状コカインをジャケット3着の中綿に隠し持っていたとしている。液体に含まれていた薬物量は鑑定中。

 液体の入った袋はシート状で薄く、中綿に沿うように隠されていた。荷物検査で衣類が不自然に重く、エックス線にかけたが、中身は分からなかった。手触りから疑念を強めた検査官がジャケットに針を刺すと液体が出てきたという。



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