【ソウルからヨボセヨ】韓国社会の平衡感覚

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ソウルの街頭に立つ巨大テレビ=11月21日(AP)

ソウルの街頭に立つ巨大テレビ=11月21日(AP)

 今年は日韓関係の悪化で久しぶりに韓国のメディアから結構お声がかかった。筆者は韓国では「日本の極右言論人」にされているので日本の立場を聞きたいというわけだ。そういいながら放送途中で「またクロダ妄言!」などとイチャモンをつける嫌みなところもあったが、それなりに面白く元気をもらった。

 最も興味深かったのは、大手のテレビ討論番組に出演したとき、知り合いからほとんど反応がなかったのに、さるユーチューブ放送に出たときはたくさんの声が寄せられたことだ。筆者の知り合いの多くは年配の保守派だが、彼らはテレビよりもユーチューブ放送を見ているというわけだ。

 今やテレビは政権に握られているため保守派はネットメディアで留飲を下げ、鬱憤を晴らしている。その結果、取材現場にもスマートフォンを持ったユーチューブ放送が詰めかけている。筆者の意見がテレビのニュースで誤解、曲解交じりに伝えられたときなど、さる若手論客のユーチューブ放送は「クロダ記者はあのテレビを名誉毀損(きそん)で告訴すべきだ」と訴えていた。

 韓国社会にも平衡感覚はある。今年、文在寅(ムン・ジェイン)政権の法相ごり押し人事に怒った市民は「100万人街頭デモ」で人事を撤回させている。過剰な反日にもいずれ平衡感覚が作用することを期待したい。(黒田勝弘)

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