2019年に世界で起きた自然災害で、推定被害額が10億ドル(約1100億円)を超えたものが15件に上ったとする報告書を、ロンドンの国際援助団体「クリスチャンエイド」が28日までに発表した。このうち7件は100億ドル超の損失を出し、日本に上陸した台風15号と19号を合わせた被害も含まれている。
報告書は、15件全てが地球温暖化が関係していると分析。洪水などの増加や森林火災の原因となる渇水、海面水温の上昇などが気候変動の結果として生じていると指摘した。
15件のうち被害額が最も大きいのは、10~11月に米カリフォルニア州で起きた山火事で250億ドル。日本を襲った台風19号は150億ドルで15号は50億~90億ドルと推計した。
報告書は各国政府や国際機関の資料や報道、科学研究などを基にまとめられた。(共同)