ゴーン被告のレバノン邸宅、漂う緊張感 「英雄とは思わぬ」の声も

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2日、ベイルート・アシュラフィエ地区で、ゴーン被告の邸宅とされる建物前から報道する海外メディア(佐藤貴生撮影)

2日、ベイルート・アシュラフィエ地区で、ゴーン被告の邸宅とされる建物前から報道する海外メディア(佐藤貴生撮影)

 【ベイルート=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートにある日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告のものとされる邸宅の周辺では2日、静かな雰囲気の中にも民間の警備員が警戒に当たるなど、緊張感が漂っていた。

 邸宅はベイルートで最も家賃が高い地区の一つ、アシュラフィエ地区にある。大きな車庫を備えたピンク色の建物はカーテンが閉められ、中の様子はうかがえない。

 雨が降る中、道路の反対側に立っていた警備員の男性は「この邸宅を警備しているのは確かだが、誰のものかは知らない」と話した。沿道では複数の海外メディアが現場の様子を伝えていた。

 「ゴーン被告の姿は見たことがない。車でたまに出入りしているようだ。邸宅は数年前に改装した」。 邸宅の近くにある文具店のアマルさん(42)はこう話し、「日本から逃走したのは英雄的行動だという人もいるが、私は彼が何をしたかも知らないし、そうは思わない」と語った。

 ゴーン被告がこの邸宅の中にいるかは不明で、妻のキャロルさんの関係者宅にいるとする海外メディアの報道もある。

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