【ベイルート=佐藤貴生】ロイター通信は3日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍に殺害される前、新型兵器をイラクに運んで米軍施設などへの攻撃を強化していたと報じた。イラク治安関係者らの話としている。
ソレイマニ氏は昨秋以降、イランが開発したレーダー探知を回避する無人機や多連装ロケット砲をイラクに運ばせ、イスラム教シーア派武装勢力に使用させた。関連施設への攻撃の精度を高めて米軍に危機感を抱かせ、反撃するよう仕向けてイラク国民の反米感情をあおる狙いだったという。
一方、米側は武装勢力によるイラク軍施設などへの攻撃を分析し、昨年12月には兵器などが変わった可能性を察知していたとしている。