中国、香港出先機関トップ解任 抗議デモの引責

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 【香港=藤本欣也】中国国営新華社通信は4日、中国政府の香港出先機関、香港連絡弁公室の王志民(おう・しみん)主任(62)を解任する人事を発表した。香港政府や中国共産党への抗議活動が半年以上続いている事態の責任を取らされた形だ。

 同弁公室は中国政府の意向を香港側に伝え、香港情勢を中国側に報告する役割などを果たしている。

 後任は全国人民代表大会(国会)財政経済委員会の副主任、駱恵寧(らく・けいねい)氏(65)。青海省や山西省トップの党委員会書記を歴任した。王氏より格が上の駱氏を主任に据え、中国が香港への支配力をさらに強めていくとの見方も出ている。

 王氏は2017年9月に同弁公室主任に就任。昨年11月の香港区議会選で、親中派勢力が勝利するとの誤った見通しを中国政府に伝え、最高指導部の信頼を失ったなどの情報もあった。

 一方で中国当局は広東省深●(=土へんに川)に危機管理センターを設置、同弁公室に代わり香港のデモ対応に当たっているとも報じられている。

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