大阪市住吉区の南海電鉄高野線の踏切で昨年5月、設備点検などを行う作業車とタクシーが衝突し、タクシー運転手が軽傷を負った事故で、大阪区検が業務上過失傷害罪で作業車の操縦者とその上司ら南海電鉄社員計4人を略式起訴し、大阪簡裁が罰金10万円の略式命令を出していたことが8日、分かった。
事故は昨年5月23日未明に発生。一度下りた遮断機が作業車の通過直前に上がる誤作動が起き、踏切内に進入したタクシーが作業車の側面に衝突した。
起訴状によると、踏切が正常に作動しない場合に備え、警笛を鳴らして減速することなどが同社の内規で決まっていたのに、作業車はこれらを守らずに時速約40キロで走行し、上司も指導を行わなかったとしている。