競走馬から相次いで禁止薬物が検出され、一部のレースを休止した岩手県競馬組合の今年度度収支が、黒字の見通しであることが15日、県への取材で分かった。赤字を出さないことが事業存続の条件だった。
岩手競馬では昨年11月、計7頭の馬から相次いで禁止薬物ボルデノン(筋肉増強剤)が検出された。計7日間のレースが休止になったが、県は「一年を通じてインターネットでの馬券販売が好調だった」としている。
県は15日の県議会農林水産委員会で、昨年4月から今月7日までのレースでの発売額が、当初の計画を6・5%上回る約361億5千万円だったと発表した。
岩手競馬を巡っては、平成30年以降禁止薬物の検出が相次ぎ、レースの休止と再開が繰り返された。