NHK、令和2年度事業支出は7354億円 五輪関連に264億円



 記者会見に臨むNHKの上田良一会長(左)=15日午後、東京都渋谷区

 NHKは15日、テレビ番組を放送と同時にインターネットでも配信する「常時同時配信」を3月1日から試験的に始めると発表した。試験中は1日17時間程度実施し、4月1日の本格開始後は午前6時から18時間程度行う。1日24時間を目指していたが、縮小する形でスタートすることになった。

 新サービスが始まれば、すでにNHKと受信契約を結んでいる視聴者は追加料金なしに、パソコンやスマートフォンで放送と同じ番組を見ることができる。

 NHKは昨年10月、常時同時配信を含むネット活用業務の実施基準案を認可申請したが、総務省が業務の肥大化につながる懸念があるとして再検討を要請。同年12月に費用を圧縮して修正手続きを取り、今月14日に認可された。

 また、NHKは15日、令和2年度の予算と事業計画を発表。受信料が柱の事業収入は7204億円、事業支出は7354億円。企業の純利益に相当する事業収支差金は約150億円の不足となった。繰越金を使用して補填(ほてん)する。今年10月からの受信料値下げなどの影響で事業収入は前年度比43億円減と見込む。今夏の東京五輪・パラリンピックの放送・サービスには264億円を充てる。



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