投資信託協会が17日公表した令和元年の投資信託概況によると、昨年末の公募投信の純資産総額は前年比18・0兆円増の123・2兆円と、2年ぶりに過去最高を更新した。増加幅は過去最大。世界的な株高で運用益が拡大したほか、日本銀行による上場投資信託(ETF)の購入が寄与した。
昨年末時点の日経平均株価は2万3656円。年間で18・2%上昇した。米中貿易交渉の進展期待の高まりなどが株式相場を押し上げた。
ETFを除く公募株式投信は0・5兆円の純資金流出となり、22年ぶりの流出超過となった。新規に設定されたファンドが少なかったほか、利益を確定するための解約が多かった。