広島市安佐北区で平成30年1月、バスを待っていた男性2人を包丁で刺し殺傷したとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職、高橋豪被告(35)の控訴審判決で、広島高裁(多和田隆史裁判長)は21日、懲役27年とした一審広島地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
一審で被告側は起訴内容を認め、統合失調症の影響があったとして責任能力を争っていた。検察側は懲役30年を求刑。地裁は判決で完全責任能力を認めた。
一審判決によると、30年1月14日、安佐北区の路上で座山則男さん=当時(75)=と男子大学生を相次いで包丁で刺し、座山さんを死亡させ、男子学生に1週間のけがを負わせた。