【香港=藤本欣也】米格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、抗議活動が7カ月以上続く香港の債務格付けについて、「政治・経済問題の解決に向けた香港政府の明確な計画がない」として、「Aa2」から「Aa3」に1段階引き下げた。見通しは「ネガティブ(弱含み)」から「安定的」に変更した。
これに対し、香港政府は21日、声明を発表し、「われわれは中国政府の支援の下、暴力を抑制し社会の秩序を早期に回復するため、法に基づいて対処してきた」などと反論した。
欧州系格付け会社、フィッチ・レーティングスも昨年9月、香港の格付けを「AAプラス」から「AA」に1段階引き下げている。