アカデミー賞俳優デンゼル・ワシントン、驚きの告白:「映画はもう見ない」その深層

数々の名作に出演し、二度のアカデミー賞に輝く名優デンゼル・ワシントン(70)が、自身の出演作を含め「映画を一切観ない」という衝撃的な事実を打ち明けました。この驚くべき発言は、最近公開されたGQ動画での対談中に明らかになり、映画界に新たな波紋を呼んでいます。ラップ歌手エイサップ・ロッキーと長年の盟友である映画監督スパイク・リーを相手にした率直な告白は、世界中の映画ファンや批評家の間で大きな話題となっています。

長年のキャリアと「映画離れ」の理由

対談中、エイサップ・ロッキーやスパイク・リー監督が驚きの表情を見せる中、デンゼル・ワシントンは「いや、本当に。映画は見ないんだ。映画には行かないし、映画も見ない」と繰り返し強調しました。ロッキーがその理由を尋ねると、ワシントンは非常に簡潔に「映画にはもう飽きた」と答え、長年にわたるハリウッドでの経験が彼のこの境地に至らせたことを示唆しました。さらにリー監督がこれまでの出演作の本数を尋ねると、「多すぎ」「50本かな」と反応し、その膨大なキャリアを改めて浮き彫りにしました。この発言は、彼が単なる俳優としてではなく、映画という表現形式自体に対し深く向き合ってきた結果として生まれた、独自の哲学であると言えるでしょう。

最新作『天国と地獄 Highest 2 Lowest』と家族の繋がり

現在全米で公開され、来月からはApple TV+でも配信が始まるスパイク・リー監督の最新作『天国と地獄 Highest 2 Lowest』には、デンゼル・ワシントンとエイサップ・ロッキーが出演しています。対談中、ロッキーはワシントンの息子であるジョン・デビッド・ワシントンとの共演経験(アンソニー・マンドラー監督の2018年作品『モンスター: その瞳の奥に』)に触れ、「息子さんとは本当に仲良くなったよ」と語りかけました。ワシントンが「君とジョン・デビッドは親しいの?」と問い返すと、すかさずリー監督が「彼は映画を見ないから」と冗談交じりに横やりを入れ、会場は笑いに包まれました。このエピソードは、デンゼルが家族の出演作でさえも観ていないという、彼の徹底した姿勢を裏付けるものと言えるでしょう。

映画「天国と地獄 Highest 2 Lowest」上映会に登場したアカデミー賞俳優デンゼル・ワシントン映画「天国と地獄 Highest 2 Lowest」上映会に登場したアカデミー賞俳優デンゼル・ワシントン

スパイク・リー監督との「黄金コンビ」と未来への視点

デンゼル・ワシントンがスパイク・リー監督の作品に出演するのは、1990年の『モ'・ベター・ブルース』を皮切りに、『天国と地獄 Highest 2 Lowest』で5作目となります。ロッキーがリー監督と組んだ中で一番好きな作品を尋ねると、ワシントンは「好きな作品はない。『好きな映画は?』と聞かれるといつも、『自分の次の作品』と答えるんだ」と語り、過去の栄光に囚われず常に未来を見据えるプロフェッショナルな姿勢を示しました。彼はさらに、「過去に興味はない。実は『モ'・ベター・ブルース』もあれ以来、見ていない」と告白。自身の他の出演作についても「どれも最初から最後まで見ていない」と明かし、その一貫した哲学を改めて強調しました。

デンゼル・ワシントンのこの独特な姿勢は、彼が単なる演技者としてではなく、常に「次」の創造へと意識を向けるアーティストであることを示唆しています。彼の言葉は、映画という表現形式の奥深さと、その中に身を置く人間の無限の探求心を浮き彫りにするものでしょう。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/26b4e2c88d2f6b5585451f12544846d4189042ec