虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーが完成 オフィス面積20万平方メートルに





「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」のエントランスホール。天井高は11メートルに上る=21日、東京都港区(岡田美月撮影)
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 森ビルは21日、虎ノ門ヒルズのオフィス棟「ビジネスタワー」(東京都港区)の内覧会を開催し、ビル内部を報道各社に公開した。さまざまな交通機関と直結する構造や、大企業内での新規事業の創出を支援する会員制施設の設置などが特徴。虎ノ門ヒルズは、オフィス棟の完成で、既存の「森タワー」と合わせてオフィス面積が約20万平方メートルに拡大する。4月に開業予定。

 ビジネスタワーは地上36階、地下3階で、高さ約185メートル。5~36階にオフィス、1~3階に商業施設が入る。4階では大企業向けに新規事業創出を支援する会員制施設「ARCH」(アーチ)を開く。貸室面積は約9万6000平方メートルにわたり、既に満室という。

 虎ノ門ヒルズは平成26年に森タワーが開業。今回のビジネスタワーが2棟目となる。このほか、居住棟「レジデンシャルタワー」が来年1月に、「ステーションタワー(仮称)」が令和5年7月にそれぞれ完成する予定だ。

 ビジネスタワー1階には空港リムジンバスや、来年度から順次、運行が始まるバス高速輸送システム(BRT)の発着所を配置し、2階には隣接する森タワーとをつなぐ歩道を設けた。

 今年6月に開業予定の東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅や、銀座線虎ノ門駅とは、地下通路でつながる。令和4年度に全面開通を予定する環状二号線を使うと、羽田空港と25分で接続できる。

 テナントが入る執務エリアはコの字形の間取りで、エレベーターホールやトイレなどを配する部分から、部屋3面に広がる窓際までそれぞれ約20メートルが確保され、南、北、東どの方角の窓からも光が差し込む作りとなっている。省庁が密集する官庁街に近い立地が強みといい、同社広報は、「公的手続きが必要な新規事業者の方からも好評だ」としている。



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