キリンビバレッジは23日、ペットボトル入り紅茶ブランド「午後の紅茶」シリーズで甘さを抑えた「微糖」領域を拡大するため、3月に新商品を発売すると発表した。同ブランドは昨年、販売本数ベースで過去最高を更新、昨年の紅茶市場伸長の一端を担った。今年はさらに健康志向へ対応するため、微糖のラインアップを拡大し、ブランドのさらなる強化を進める。
3月17日に発売する新商品「午後の紅茶 ザ・マイスターズ オレンジティー」は、ダージリン茶葉も一部使用し、茶葉本来の味わいとオレンジの香りやさわやかさが楽しめるようにした。500ミリリットルペットボトルで税抜き希望小売価格は140円。
令和元年の紅茶飲料市場は、タピオカミルクティーのヒットなどの影響などもあり、大幅に伸長した。
午後の紅茶ブランドでは30代・40代の女性をターゲットにした微糖の「ザ・マイスターズ ミルクティー」を昨年3月に発売。同ブランドの定番3品は若年層を中心に甘い紅茶として支持を集める中、ザ・マイスターズは12月末までで6800万本を売り上げ、ブランド全体でも前年比9%増の5540万ケースと過去最高販売本数を更新した。
3月の新商品の投入で、午後の紅茶ブランドの中での微糖カテゴリーを確立、好みに合わせて甘さを選べる多様性を提供することで、前年比1%増の5580万ケースの販売目標を達成させる方針だ。