児相所長ら2人文書訓告 小4女児虐待死で千葉県


 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が父から暴行を受け、死亡した事件に絡み、千葉県は27日、虐待を防げなかったとして県柏児童相談所の男性所長(57)と、前所長の男性職員(57)の2人を文書訓告の処分とした。

 懲戒処分ではなく、対象も2人にとどまる点について、27日記者会見した県の担当者は「総合的に考慮した。個々人の責任についてはさまざまな至らない点があったが、最終責任者として所長が責任を取ることにした」と説明した。

 昨年11月の県検証委員会の報告書は、心愛さんの一時保護中、医師から心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態と診断されていたにもかかわらず、保護を解除するなど多くの不適切な対応があったと批判していた。



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