NGT48裁判 ファン男性の供述調書開示請求 AKS 山口さん側も「同意」





取材に応じるAKSの代理人弁護士(右)=29日、新潟市中央区(池田証志撮影)

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の元メンバー、山口真帆さん(24)に対する暴行問題をめぐり、運営会社「AKS」(東京)が、暴行容疑で逮捕された男性ファン2人=不起訴=に3000万円の損害賠償を支払うよう求めた裁判で、AKS側は29日、逮捕時の男性らの供述調書などの開示を新潟地検に求める文書送付嘱託を新潟地裁に申し立てた。男性ら側は開示に同意、山口さん側も原則的に同意したという。地検が応じれば、“事件”の真相解明に一歩近づく可能性がある。

 AKS側の代理人弁護士によると、これまでの裁判では、男性ら側が「暴行はなかった」などと反論し、争点の1つとなっていた。暴行の有無を確認するため、AKS側は昨年11月にも、男性らが逮捕された際に新潟県警が作成した供述調書や男性らの携帯電話の鑑定調書などの関連証拠の開示を求める文書送付嘱託を地裁に申し立てていた。男性ら側も開示に同意。地裁はこれを受けて開示を要請したが、地検は「不同意」として開示しなかった。

 その後、AKS側は山口さん側の代理人弁護士を通じて開示への意見を求めたところ、自身のプライバシーに関わる部分を除き「異存はない」と回答。今月29日に行われた裁判の弁論準備手続で、山口さん側の意見を加えて、ほぼ同じ内容の文書送付嘱託を改めて申し立てた。地裁はこれを受け付けており、地検が応じれば、県警の捜査内容の一部が判明するとみられる。

 AKS側の代理人弁護士は同日、地裁前で報道陣の取材に応じ「山口さんに文書送付嘱託に協力していただいた。この点については思いは1つであると考えている」と話した。山口さんの所属事務所は産経新聞の取材に対し「(事実関係を)確認する」と答えた。

 次回の弁論準備手続きは3月2日。非公開で行われる。



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