22日午後5時45分ごろ、兵庫県尼崎市北城内の阪神電鉄尼崎車庫内で、同電鉄に乗り入れている山陽電鉄の電車(6両編成)の先頭の車体が一部、車止めに乗り上げて脱線した。兵庫県警などによると、車内に乗客はおらず、運転していた阪神電鉄の50代男性社員が鼻を打って病院で治療を受けた。軽傷とみられる。
阪神電鉄によると、この電車は当時車庫の線路上を試験走行中だった。同社などが詳しい事故原因を調べている。
車体が乗り上げた車止めは大きく傾き、車庫内では作業員らが慌ただしく状況確認に追われた。近くに住む女性は「ドーンという音が聞こえて家が大きく揺れた。地震かと思った」と驚いた様子。自転車で通りかかった女性(41)は「電車がスーッと動いて車止めにぶつかった。衝撃音とともに砂ぼこりが上がった」と振り返った。