警備大手のALSOKは29日、関連会社の宮崎綜合警備(宮崎市)が警備業法で定められた有資格者を配置せずに、宮崎空港の保安検査業務に当たっていた期間があったと明らかにした。空港の保安検査には国家資格保持者の配置基準が定められているが、基準を満たしていなかった。
宮崎綜合警備によると、未配置の期間や規模、詳しい原因は調査中。1月14日に宮崎県公安委員会に事案の報告をしており、23日には宮崎県警から立ち入り検査を受けた。現在は適正な人員配置を行っているという。
航空会社から委託を受けている宮崎空港の保安検査業務で、配置すべき「検定合格警備員」が配置されていない例があった。今年1月に、同社に対して告発があり発覚した。
ALSOKは同日、「お客さまにご心配をお掛けしたことをおわび申し上げます。グループ会社を含むコンプライアンス(法令順守)教育を徹底します」とのコメントを発表した。同社グループが担当している他の空港では有資格者を適切に配置していることを確認したとしている。