経済産業省が29日発表した27日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、20日時点の前回調査と比べて10銭安い151円50銭で、12週ぶりの値下がりとなった。ただ、今年に入ってからは150円を超える高値水準が続いている。
調査を担当した石油情報センターによると、国際的な原油相場の先行きは不透明だ。リビアでは内戦が激化し生産量が減少しているほか、石油輸出国機構(OPEC)が減産を継続するとの報道による上昇が見込まれる一方、新型コロナウイルス肺炎の流行を受けて世界経済が停滞し石油需要が減少するため、下落するとの見方が交錯しているためだ。同センターでは、肺炎の影響の方が大きく、来週のガソリン店頭価格は値下がりになると予測する。
灯油の27日の店頭価格は18リットル(一般的なタンク1個分)当たり1708円で前回調査から2円の上昇。7週連続の値上がりとなっている。