日産自動車、仏ルノー、三菱自動車からなる3社連合の2019年の世界販売台数が、前年比5・6%減の約1015万台となったことが30日、分かった。過去最高となったトヨタ自動車グループ(ダイハツ工業と日野自動車を含む)の1074万2122台に抜かれ、3年ぶりに世界3位に後退した。
首位は、過去最高を記録した独フォルクスワーゲン(VW)グループの1097万4600台。トヨタグループは1・4%増、VWグループは1・3%増で、日産などの3社連合の“一人負け”が際立った。昨年はVW、3社連合、トヨタの順だった。
内訳は、三菱自が0・5%増の122万5283台で過去最高となったものの、日産は8・4%減の517万6189台と6年ぶりの低水準に。ルノーは3・4%減で7年ぶりに前年の実績を割り込み、375万3723台だった。
3社連合をめぐっては、3社の首脳を兼務していたカルロス・ゴーン被告の逮捕をきっかけに連合内に不協和音が生じた。その後も不祥事などで日産、ルノーともトップが交代する事態となり、混乱が続いている。