【英EU離脱】Q&A「一国主義」の先触れ 最終決着はこれから

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【英EU離脱】Q&A「一国主義」の先触れ 最終決着はこれから

 英国の欧州連合(EU)離脱問題は31日の離脱で大きな区切りを迎える。ただ最終決着というわけでは、まだない。世界を翻弄してきた離脱問題の経緯や今後の焦点を解説する。

 Q なぜ英国はEUを離脱するの?

 A EUに至る欧州統合は第2次世界大戦後、仏独などが恒久平和を目指して始まった。英国は遅れて参加したが、主に経済的利益が目的で、国の主権をEUに委ねる統合に懐疑論が根強かった。だから仏独などのように単一通貨ユーロを使っていない。2004年にEUに入った東欧から移民労働者がやってきて、その後、経済悪化で雇用情勢が悪化すると、移民やEUへの不満が増大した。16年6月にEU離脱の是非を問う国民投票が行われ、離脱賛成が半数を超えた。

 ■「切り離し」難しく

 Q 英国の離脱決定がもたらした衝撃は?

 A 初の加盟国の脱退はEUの信頼を大きく損なった。折しも経済格差への不満が高まり、中東などの難民・移民が大量流入していた欧州では、反EUのポピュリズム(大衆迎合主義)政党を勢いづかせた。米国では同年秋に「米国第一」を掲げ、英国のEU離脱を支持するトランプ氏が大統領に選ばれた。離脱決定はグローバル化への反発を背景に、国際協調から「一国主義」へ潮流が変わる先触れの出来事だった。

 Q 離脱まではとても難航したようだが

 A その通りだ。離脱日は当初予定の19年3月末から3回延期された。離脱条件の交渉では、英領北アイルランドと陸で接する加盟国アイルランド間の国境で、検問などを設けず、自由な往来をどう保つかが最大の難問だった。宗教や民族に根差した過去の対立を再燃させないためだ。

 英国がEUと何の合意もないまま離脱すれば、EUとの貿易で関税が復活するなど、企業活動や市民生活が混乱するところだったため、離脱期限が迫る度に世界で緊張が高まった。人やモノが自由に国境を越えられるほど社会や経済が融合されたEUは、いわば欧州限定の高度な“グローバル化世界”をなす。英国の離脱はその「切り離し」の難しさを示した形だ。

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