新潟・人語り 山田流箏曲演奏家、武藤●(=示へんに羊)圃(46)

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山田流箏曲演奏家、武藤●(=示へんに羊)圃さん=平成30年9月30日、新潟市中央区(池田証志撮影)

山田流箏曲演奏家、武藤●(=示へんに羊)圃さん=平成30年9月30日、新潟市中央区(池田証志撮影)

 江戸時代に始まったとされる山田流箏(そう)曲の演奏家、武藤●(=示へんに羊)圃(しょうほ)さん(46)。地元新潟と東京を股にかけ、プロとして演奏活動を続ける。「多くの人に生の箏の音を聞いてもらいたい」。新潟では邦楽団体の役員も務め、洋楽とのコラボレーションを行うなど新たな風を吹かせている。

 箏との出合いは生まれる前になります。私がおなかにいるときに母が、祖母のお箏教室で稽古を受けていましたから。そういう環境ですので、自然に始めました。小学生になると、預けられた楽譜をそれなりに弾けるようになりました。練習も苦にならない。箏を弾いていると落ち着くというか、自分が充実している感じがするのです。

 学校の音楽の先生になりたくて、新潟大に入学し、箏と並行してやっていたピアノを専攻しました。ただ、ピアノでは仕事にできるほどの才能がないことに気づきました。箏とちがって、ピアノでは楽譜を見てすぐには弾けない。24歳のときに、箏で東京芸大に進みました。箏は音色がきれいな楽器です。余韻を会場に響かせることができたときの快感、演奏者同士の呼吸が合ったときの達成感がたまらなく好きです。

 祖母の紹介で山形の高名な先生に弟子入りしていたのですが、東京ではその先生の紹介で山田流で1、2を争う先生に付きました。以来10年間はまさに滅私奉公の日々。先生の着物をたたんだり、先生がつくった曲を楽譜化したり…。一方で、国立劇場やNHKホールなどで多くの舞台にプロとして出させていただきました。

 10年ほど前から、新潟市での演奏活動に力を入れ始めました。東京芸大の同窓会新潟県支部で洋楽の重鎮の先生方と出会うこともでき、洋楽とのコラボレーションも多くなりました。六段の調べや越後獅子をオーケストラで演奏すると、新しい解釈が埋め込まれる。演奏する楽しさを感じますし、聞いたことがない人にも邦楽を届けられるのではないかと思います。

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