菅義偉(すが・よしひで)官房長官は3日午後の記者会見で、新型肺炎を受けて開始した中国湖北省に滞在歴がある外国人の入国制限に関し、2日時点で8人の入国を拒否したと明らかにした。同日午前の記者会見では、1日時点で5人と発表していた。
入国制限の対象が中国全土ではなく湖北省に限定している理由について、菅氏は「中国当局や世界保健機関(WHO)の発表などによると、湖北省における感染が最も深刻であることがうかがえる」と説明。
さらに「これまでわが国の感染者の多くが同省で滞在したり、同省からの観光客と接触している状況にあることを踏まえ、政府としては同省を対象とすることが適切だと判断した」と述べた。