NTTドコモとメルカリがキャッシュレス決済分野で提携することが3日、分かった。ドコモの共通ポイントをメルカリが運営するフリーマーケットアプリで使えるようにする。スマートフォン決済では加盟店の共同開拓などを検討する。競争激化を背景に、キャッシュレス分野で合従連衡が加速してきた。
4日に発表する。フリマアプリ「メルカリ」で商品購入の際にドコモの共通ポイント「dポイント」をためたり、たまったdポイントをメルカリの買い物で使えたりするようになる。メルカリで他社のポイントサービスが利用できるようになるのは初となる。
ドコモは国内最大級のフリマアプリとの連携によって、ポイント会員サービスの魅力を高める。一方のメルカリは、約7300万人の会員基盤を持つdポイントとの連携が販売促進につながるとみる。
キャッシュレス決済をめぐっては、還元競争などの消耗戦を経て、業界再編の動きが進んできた。スマホ決済「ペイペイ」を展開するZホールディングス(HD)が昨年11月に「LINEペイ」を手がける「LINE」と経営統合で合意。メルカリは今年1月に子会社を通じてスマホ決済の「Origami(オリガミ)」の買収を発表した。
メルカリは3日、「ドコモを含めたさまざまな事業者と協議していることは事実だが、現段階で決定している事実はない」とのコメントを出した。