【ワシントン=平田雄介】トランプ米大統領の一般教書演説を受け、野党・民主党は4日、恒例の反論演説を行った。2018年のミシガン州知事選でトランプ氏に近い共和党候補との新人対決を制したグレッチェン・ウィットマー知事が「勤勉な労働者のために戦っているのは民主党だ」と訴えた。
反論演説で、ウィットマー氏は「大統領は米経済は強いと言うが、誰のための強い経済か」と問い、「金持ちのためではなく、実験器具を自腹で用意する科学教師やサービス残業をするひとり親のための強い経済が必要だ」と強調した。
ミシガン州は16年に続き今年の大統領選でも勝敗の行方を左右する重要州の一つ。反論演説では、トランプ氏が前回選で勝利したペンシルベニア州やウィスコンシン州で民主党の知事が取り組む労働者や若者向けの政策も紹介された。
スペイン語の反論演説もあり、ヒスパニック(中南米)系のエスコバ下院議員が登壇。同氏の地元は昨年、22人が死亡した銃乱射事件が起きた南部テキサス州エルパソで「容疑者は大統領が移民や中南米系に対して使うのと同じ憎悪に満ちた言葉を使った」と述べた。