長女への傷害罪に問われた母親に逆転無罪、大阪高裁判決

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 当時生後1カ月の長女の頭部に衝撃を与えて回復の見込みのない重傷を負わせたとして、傷害罪に問われた母親(38)の控訴審判決で大阪高裁は6日、懲役3年、執行猶予5年とした1審大阪地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 これまでの公判で検察側は、強く揺さぶられることで脳を損傷する「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」の影響を指摘。弁護側はSBSは「科学的な根拠が十分ではない」などと主張し、無罪を求めていた。

 平成30年3月の1審判決は、複数の医師が頭部の負傷状況から強い揺さぶりが原因だったと証言していることを挙げ、母親が犯人だと認定していた。

 1審判決によると、26年12月中旬、大阪市東住吉区の自宅で長女を揺さぶるなどの暴行を加え、回復見込みのない急性硬膜下血腫などの重傷を負わせた。

 SBSの認定をめぐっては、判断が難しいとの見方があり、過去にも不起訴や無罪判決が相次いでいる。

 【用語解説】乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)

 乳幼児が激しく揺さぶられ、未発達で軟らかい脳が頭蓋骨に打ち付けられ傷つくことで生じる症状。嘔吐(おうと)やけいれん、意識障害を引き起こし、失明や言語障害といった重大な後遺症となったり、死亡したりする可能性もある。厚生労働省は、症状を招く暴力的な揺さぶりを虐待と位置付けている。

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