新型肺炎死者、中国全土で902人 SARS超え



 中国河北省石家荘市の鉄道駅で、体温検査のために待機する担当者=8日(共同)

 中国湖北省は10日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスによる死者が91人、感染者が2618人増えたと発表した。中国本土の死者は計902人となった。2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界全体の死者数774人を超えた。中国や各国は隔離や検疫による対策を急いだが、大規模な流行を防げず、封じ込めは難航している。

 一方、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染で、日本の厚生労働省は9日、新たに6人の感染を確認したと発表した。乗客乗員の感染者数は計70人となった。

 中国本土では感染者も増え、累計で3万9千人を超えた。9日の中国国家衛生健康委員会の発表によると、感染者のうち重症者が約6100人、感染疑い例は2万9千人近くおり、被害の拡大が続いている。

 被害が最も深刻な湖北省では死者が871人、感染者は2万9631人に達した。患者急増に対応が追いつかず、突貫工事で専門の病院を新設したほか、中国指導部は1万人余りの医療従事者を新たに投入した。(共同)



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