対立する特定抗争指定暴力団の山口組系組員と神戸山口組系組員が所属する特殊詐欺グループにより、昨年4~6月に埼玉、千葉両県で計約1400万円の被害が発生した事件で、大阪府警捜査2課は10日、詐欺容疑などでグループナンバー2で住所、職業不詳の中村淳之介容疑者(27)を指名手配したと発表し、顔写真を公開した。
同課によると、中村容疑者は昨年5~6月、山口組系組員の深井流(るい)容疑者(32)=詐欺容疑などで逮捕=や神戸山口組系組員の青木竜治被告(28)=詐欺罪などで公判中=らと共謀。全国銀行協会職員などをかたり、千葉県の70代女性にうその電話をかけ、現金約300万円をだまし取った疑いが持たれている。
同課によると、深井容疑者はグループのリーダー、青木被告はグループ内で「かけ子」のリーダーをそれぞれ務めており、中村容疑者は報酬配分などを担当していたとみられる。情報提供は同課(06・6943・1234)。