【ワシントン=住井亨介】米司法省は10日、米国民約1億4500万人分の個人情報などを米消費者信用情報会社から盗んだとして、中国人民解放軍第54研究所所属の中国人ハッカー4人が連邦大陪審に起訴されたと発表した。4被告は中国在住で身柄は拘束されておらず、連邦捜査局(FBI)が指名手配した。
司法省によると、約20カ国の34のサーバーを経由してハッキングが行われており、中国人民解放軍による犯行と特定されないようにしていた。バー司法長官は声明で「組織的で非常に恥知らずな機密情報の強奪だ」と非難した。
起訴状によると、4被告は2017年5~7月、消費者信用情報会社エクイファクスのコンピューターに不正な手段で侵入。個人の氏名や生年月日、社会保障番号のほか運転免許証の番号やクレジット番号を盗むなどした。