工作機械大手の東芝機械は12日、旧村上ファンド系の投資会社、シティインデックスイレブンス(東京)による株式公開買い付け(TOB)に反対する意向を表明した。株主に買収防衛策発動の是非を確認するための臨時株主総会を3月27日に開くことも決めた。
反対の理由について、東芝機械は「(投資会社側が)買い付け後の経営方針を一切示しておらず、当社の企業価値や株主の共同利益を損なう可能性が高い」ためだと説明している。
東芝機械の社外取締役でつくる独立委員会が12日、TOBに「反対を表明することが適当」であると勧告。その後の取締役会で方針を決定した。
投資会社側によるTOBは、現状では3月4日に期限を迎える。東芝機械は12日、臨時株主総会で株主の総意を確認するために4月16日まで期限を延長するよう、あらためて要請した。