新型肺炎「業績に重大な影響」 クルーズ船運航会社 中国以外のアジアでも運航停止





横浜・大黒ふ頭に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。上は待機する救急車両など=12日午前9時23分

 【ワシントン=塩原永久】新型コロナウイルスによる集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の運営会社カーニバルは12日、運航停止や予約のキャンセルなど広がっていることで「業績に重大な影響が出る見通しだ」と発表した。

 カーニバルはすでに中国発のクルーズ船の運航停止を発表したが、「ほかのアジア地域でも運航停止となっている」と説明。4月末までアジア全域の運航停止が続けば、2020会計年度に1株当たり0・55ドル~0・65ドルの減益要因になるとの試算を公表した。

 同社は米保健当局などと連携して乗客や乗員らの感染防止に当たっているとしている。カーニバルは米国と英国に本拠を置き、従業員は12万人超。世界で約105隻の船舶を運航し、年間旅客数が1150万人を上回る船舶旅行市場の世界最大手とされる。



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