国連教育科学文化機関(ユネスコ)が奈良市出身の映画監督、河瀬直美さんと連携し、アフリカの女性映画人育成を支援する事業を行うことになり、アズレ事務局長と河瀬さんが13日、奈良市でのワークショップに招く若手の映像作家ら10人をパリのユネスコ本部で発表した。
ケニア、セネガル、ブルキナファソ、ナイジェリア、南アフリカの5カ国の10人は3月下旬から約2週間、河瀬さんが代表作「殯の森」を撮影した奈良市田原地区に滞在し、河瀬さんらの助言を受けながらドキュメンタリー作品の撮影から編集までの作業に取り組む。作品は今年9月のなら国際映画祭で上映される。
河瀬さんは「彼女らの人生を変えるきっかけになる可能性があり、私にも出会わないはずの人々との出会いとなる。必ず何か発見できるし、とてもわくわくする」と話した。
河瀬さんは昨年8月、第7回アフリカ開発会議(TICAD)に合わせて横浜市で開かれたアフリカ映画に関するシンポジウムに参加し、今回の取り組みにつながった。(共同)