【シネマプレビュー】「スキャンダル」

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「スキャンダル」場面写真(c)Lions Gate Entertainment Inc.

「スキャンダル」場面写真(c)Lions Gate Entertainment Inc.

 全米最大のニュース放送局「FOXニュース」の会長兼CEOで米政界にも強い影響力を持つロジャー・エイルズを、ベテランキャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)がセクハラで告発した実話に基づく。人気キャスター、メーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)が物語の軸となって登場する。

 朝のニュースの顔として活躍してきたカールソンが、番組を降板された。理由はエイルズの性的関係を拒絶したためだった。当初、エイルズは否定していたが、セクハラ被害を訴える女性職員が次々と現れ、結局、巨額の示談金を払いカールソンと和解した。

 メディア業界は基本的に“男社会”だ。日本でもセクハラは当たり前だった。巨大な権力を持つ男を前にひるまなかったカールソン、声を上げた他の被害女性たちの勇気には脱帽。

 アカデミー賞では主演/助演女優賞、メーキャップ&ヘアスタイリング賞(カズ・ヒロ)の3部門にノミネートされ、カズ・ヒロは2度目の受賞を果たした。

 21日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。1時間49分。(啓)

 ★★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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