韓国の出生数、12ヶ月連続増加を記録!婚姻件数も好調も人口自然減は課題【統計庁発表】

韓国統計庁が27日に発表した「人口動向」によると、2024年6月の出生数は前年同月比9.4%増の1万9953人となり、昨年7月以来12ヶ月連続の増加となりました。婚姻件数も15ヶ月連続で増加し、韓国社会にポジティブな兆しが見える一方、死亡数が出生数を上回る人口自然減は続いています。本記事では、最新の統計データに基づき、韓国の出生数と婚姻件数の増加傾向、その背景、そして今後の展望について詳しく解説します。

韓国の出生数、過去最高の増加率を記録

2024年6月の出生数は1万9953人で、前年同月比1709人の増加を記録しました。この増加幅は2010年以来の高い伸びです。さらに注目すべきは、増加率が9.4%と、1981年の統計開始以来、同月で過去最高を記録した点です。
四半期ベースで見ると、4月から6月期の出生数は6万979人で前年同期比7.3%増となり、5期連続の増加となりました。上半期(1月から6月)の累計出生数は12万6001人に達し、前年同期比で7.4%増。上半期としても過去最高の増加率を記録しています。月間出生数が依然として2万人を下回っているものの、この連続増加は韓国の少子化問題に対する新たな希望をもたらす動きと言えるでしょう。

韓国京畿道高陽市の病院で新生児を抱く看護師。出生数増加の背景を示す象徴的な一枚。韓国京畿道高陽市の病院で新生児を抱く看護師。出生数増加の背景を示す象徴的な一枚。

出生数増加の背景:婚姻件数と30代女性人口、意識の変化

統計庁の担当者は、出生数が増加している要因について複数の複合的な影響を指摘しています。主な理由としては、昨年の1月から3月期から続いている婚姻件数の増加、30代女性の人口増加、そして出産に対する社会的な認識の肯定的な変化が挙げられます。
1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率も改善傾向にあります。6月は0.76と前年同月より0.06ポイント増加し、4月から6月期も0.76で0.05ポイント増えました。この傾向が続けば、今年の出生数は2年連続で前年を超える見通しであり、少子化対策の効果や社会意識の変化がデータに現れている可能性があります。

婚姻件数も好調、15ヶ月連続増加

出生数の増加と並行して、婚姻件数も好調を維持しています。2023年4月以降、15ヶ月連続で前年を上回る増加を記録しており、6月の婚姻件数は1万8487件で、前年同月比9.1%(1539件)増となりました。この増加幅は2015年以来、増加率は2010年以来の高水準です。
4月から6月期で見ると、婚姻件数は5万9169件で前年同期比5.8%増。上半期の婚姻数は11万7873件となり、2019年以来の高水準を記録しました。統計庁の担当者は、30代前半の人口増加、結婚に対する認識の変化、および政府の政策的効果が婚姻件数の増加に繋がっていると分析しています。

離婚・死亡数の動向と人口自然減の現実

一方で、離婚件数と死亡数も人口動態に影響を与えています。2024年4月から6月期の離婚件数は2万1489件で、前年同期比で1341件(5.9%)減少しました。これは、婚姻件数の増加とは対照的な動きです。
しかし、死亡数は増加傾向にあり、同期間の死亡数は8万4565件で前年同期比609件(0.7%)増加しました。この結果、4月から6月期の人口は出生数よりも死亡数が多かったため、2万3586人の自然減となりました。上半期全体では、5万9460人の自然減を記録しており、出生数や婚姻件数の好転にもかかわらず、人口減少という根本的な課題は引き続き韓国社会にとって重要な問題であり続けています。

結論

韓国の最新の人口動向統計は、出生数と婚姻件数がそれぞれ12ヶ月、15ヶ月連続で増加するという顕著な好転を見せています。これは、30代人口の増加や出産・結婚に対する肯定的な意識の変化、そして政策的効果が複合的に作用した結果と考えられます。特に、出生数の増加率が過去最高を記録したことは、長期的な少子化傾向に一石を投じる可能性を秘めています。しかし、依然として死亡数が出生数を上回る「人口自然減」が続いているため、人口減少という大きな課題への継続的な取り組みが不可欠です。これらの動向は、今後の韓国社会のあり方を左右する重要な指標となるでしょう。

出典

  • 聯合ニュース
  • 韓国統計庁